ブックメーカーの期待値について

色んなボール

ブックメーカーで負け知らずになるために知っておきたいことの一つとして、賭けの期待値というものがあります。これは単なる配当率、オッズのことではありません。ブックメーカーに対して賭けられた金額全体のうち、メーカー側の取り分を差し引いた後の、賭けの勝者に分配される金額の割合を示します。当然ながらこれが高いほどメーカー側の取り分の少ない、賭ける側にとってメリットの大きいメーカーということになります。

一つの例を挙げてみましょう。単純な例として、Aチーム勝利のオッズが1.2倍、Bチームが4倍であったとします。このとき、Aに500円を賭けると同時にBにも150円を賭けたとしましょう。すると、Aが勝てば500円の1.2倍つまり600円、Bが勝っても150円の4倍で同じく600円の配当になります。ところで、元手は150円と500円ですから計650円です。つまり、このような賭け方をした場合は、元手の650円が、試合の結果がどちらに転ぼうとも600円になって戻ってくるということになり、期待値は割り算をして約92.3%となります。

これはあくまで一つの例です、もし実際のケースで計算をしたいのなら、A勝利時のオッズをa、B勝利時のオッズをbとして、(1/(1/a+1/b))×100で計算できます。暗算ではもちろんのこと筆算でも難しいでしょうが、電卓などを使って、(1/(1/1.2+1/4))×100が約92.3になることを確かめてみてください。